「実家を相続したら空き家として所有することに・・・」
「活用できていない空き家、どうしたらいいの?」

実家を相続し、思いがけず手に入れてしまった空き家。

「家族の誰かが住むかも?」「何かに活用できないかな」

等と考えはするものの、結局どうしたらいいか分からずという方は多いハズ・・・。

空き家を放置しておくと

1.景観の悪化
2.周辺の建物や通行人に危害があった場合の責任
3.犯罪の温床
4.住宅の価値が下がる

などのリスクが・・・。

さらに空き家は所有しているだけで維持費がかかってしまうので、実際は処分するケースがほとんどです。

空き家を処分せずに「特定空き家」に指定されてしまうと、固定資産税が最大6倍になって大損するケースも・・・。

※固定資産税が6倍に上がるのは「特定空き家」に指定されてしまった翌年からです!

あとで後悔しないためにも、この記事を読んで空き家にかかる維持費や税金をしっかりチェックしておきましょう。

空き家の維持に必要な費用は?

空き家を所有しているだけでかかる税金は以下のとおり。

・土地の固定資産税と都市計画税(※)
・建物の固定資産税と都市計画税(※)

(※)都市計画税は対象地域のみ。

さらにその他にかかる費用として、

・修繕費
・水道電気代
・火災保険、地震保険

も必要になります。

さらに、古くなった壊れた壁や、台風で飛ばされた屋根で他人が怪我するリスクなどの事態を防ぐためにも、火災保険や地震保険の加入も必要になってきます。

税金だけならまだしも、所有しているだけで、これらのさまざまな費用が維持費としてかかるんですね。

空き家の維持費を簡単シミュレーション


では、以下のケースで、空き家の維持費を簡単にシミュレーションしてみましょう。

・土地の面積:150㎡
・土地の評価額:2,000万円
・建物の評価額:1,000万円

↓ ↓ ↓

土地の固定資産税
2,000万円×1/6×1.4%=4.7万円

土地の都市計画税
2,000万円×1/3×0.3%=2万円

建物の固定資産税
1,000万円×1.4%=14万円

建物の都市計画税
1,000万円×0.3%=3万円


計:23.7万円+水道電気代、保険料など

この23.7万円に更に管理に必要な水道電気代、保険料として年間20万円程度かかるので、合わせて年間40万円以上かかる計算。

誰も住んでいない空き家の維持だけで、年間40万円以上の費用になるということです。

もし、活用できていない空き家があれば、売却を検討してもいいかもしれません。

さらに・・・

固定資産税が6倍になるって本当?

本当です。
ただし、ある条件に当てはまった場合。

つまり、空き家が国や自治体から「特定空き家」として指定されてしまうと、固定資産税が最大6倍になるケースがあります。

特定空き家

これは「空き家対策特別措置法」という法律で決められています。

超カンタンに説明すると・・・

そもそも固定資産税には、「住宅用地の特例」という制度があり、

「人が住むことを目的にした住宅を建てるために利用する土地の固定資産税が軽減される」という仕組みがあります。
先程のシミュレーションでは土地の固定資産税に1/6の軽減税が適用していますが、

修繕や管理がおろそかになったりして「住宅用地の特例」から外れると、軽減税率が適用されず、固定資産税が6倍(都市計画税は3倍)になってしまうんです。

つまり先程の例では、土地の固定資産税だけで30万円近くに・・・。

水道電気代、保険などの維持費と合わせると、年間70万円以上の費用となるんです。

日本の平均世帯年収は550万円ですから、空き家の維持だけで480万円になるということ。

まったく使っていないのにです。

以上のことから、「特定空き家」に指定されることだけは避けた方がいいのです。

「特定空き家」に指定されないよう、維持費を払ってしっかり管理する、または管理できないのであれば売却して手放すことも考えましょう。

空き家を最高額で売るためには?


不動産を少しでも高く売りたいとき、もっとも重要なのは複数の業者に見積もりをすること

なぜかというと、1つの業者に査定依頼をしても、あなたの不動産の本当の相場が分からないからです。

実際に1つの業者に依頼した場合と、複数の業者に依頼したケースでは、500万円以上の差があった、という話もしばしば…。

複数の業者に見積もり依頼をすることで、納得した価格で売ることができるのです。

無料査定サイトの「イエウール」を使えば、スマホでポチポチ入力するだけで自宅を査定依頼できます。

イエウール スマホ画面

不動産を売却したいけど、何から始めたらいいか分からない方は、まずは無料で査定依頼をしてみましょう。

上場企業が運営していますし、安心ですよ。

見積もりの依頼だけなら「無料」なので気軽に相談してみてください。

→ 今すぐ不動産の相場を査定依頼する
※しつこい連絡は一切ないのでご安心ください。

【結論】空き家は活用ではなく売却がベスト!


誰も住まない空き家は、活用 or 売却のどちらかが得策。

しかし、空き家の活用には専門知識・ノウハウはもちろん、お金や時間の余裕もないといけません。

「土地を活用してアパート経営をしてみよう」と考える人もいますが、リフォームや建て直しの費用でさらにお金がかかってしまいます。

不動産経営は立地条件がよくないと厳しく、田舎だと赤字経営になることもよくある話…。

さらに家の大きさなどによりますが、

・解体費用:30坪の家なら150万円ほど
・リフォーム費用:平均予算は275万円ほど

といったお金がかかり、活用するまでにお金の負担が増えてしまいます。

一方、売却してしまえば、手元にまとまった資金が入りますし、老後の資金としても活用することもできます。

事実、余った空き家は売却して手放す人の方が、圧倒的に多いそうです。

また基本的に建物は年数が経つにつれ価値がどんどん下がっていくので、なるべく早く売った方が高く売れます。

最近は不動産の地価が高く、思わぬ高額で売却できることも・・・!

価値が下がりきって売れなくなってしまう前に、無料の査定サイトで一括見積もりをしてみましょう。

思わぬ額で売れるかもしれませんよ!

※空き家の売却は、「被相続人の居住用財産(空き家)に係る譲渡所得の特別控除」という特例が適用されます。

これにより家を売却すると通常かかる譲渡所得税が、売却額が3,000万円以下の場合、譲渡所得税が0円になります。